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←PREVNEXT→【2011年7月】> 20110717/LED電球の「ちらつき問題」と光色(演色性)について

 管理人は照明士で1級色彩(カラー)コーディネーターでもあります。
昨今のLED電球(LED照明)の「ちらつき問題」や光色(演色性)については、普通の人よりは
シビアに見ています。(気になって仕方がありません。)

 「ちらつき問題」については、LED自体が直流点灯素子であり、交流(50Hz又は60Hz)を
全波整流しているので、どうしても光出力が100Hz又は120Hzの脈光になります。ただし、
平滑回路で可能な限り平滑化しているので、「ちらつき」はかなり押さえられています。
 このような「ちらつき」はフリッカ現象(ストロボ効果)といいますが、蛍光灯などに
代表される、交流点灯の放電灯では、多かれ少なかれ発生しているものです。早い動き
(野球のバットを振るような動作)がストロボ撮影のように映る現象です。
 トイレや玄関などでは特に大きな問題にはならないと思いますが、トレーニング室や
卓球室などは注意が必要です。また、読書のように文字を注視しながら高速で視線を変える
ような場合は、目が疲れたり気分が悪くなったりするようです。(コストと適材適所)
 
 光出力がちらついて脈光になっているかどうかは、携帯電話をカメラモードにして、
LED電球(LED照明)を液晶モニタに映して確認したとき、縞模様になって現れるので容易に
確認できます。以下にAcriche(アクリチ)系のLEDモジュールを使ったLED電球を撮影した
例を示しておきます。
  ←この縞模様は肉眼では全く見えない。

 光色(演色性)については好みの問題もありますが、白色タイプは青みが強く、電球色タイプは、
逆に青みが弱いです。これらは光源の下に「新配色カード199a」のビビッドトーンを持って行けば
すぐに分かります。
 白色タイプの下では、V14〜V18(さえた緑〜さえた青)すなわち寒色系が鮮やかになり、
電球色タイプの下では、V5〜V7(橙系)は鮮やかだが、V2(さえた赤)とV18(さえた青)が
くすんで見えます。本当の白熱電球の下では、さすがに全てが鮮やかでした。
備考)色(演色性)確認に使用したLED電球は、以下のものです。
   白色タイプ:(株)ドウシシャ Luminous LEC-Q400S
   電球色タイプ:LIFELEX(コーナン商事) LED3.6W40/E26KC-L

「新配色カード199a」は以下で購入できます。
  

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