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←PREVNEXT→【2009年12月】> 20091222/コペンハーゲン会議(COP15)と割り箸問題

 2009年12月7日〜18日にかけて、国連気候変動枠組条約第15回締約国会合(COP15)、
および京都議定書第5回締約国会議(COP/MOP5)がコペンハーゲンで開催されました。
 京都議定書の次の(2013年以降の)枠組みに合意し「緑の地球」を残せるかどうか、
地球の未来を左右するほどの重要な会議でしたが、結果はほぼ破綻という形で幕を
閉じてしまいました。
詳細は、WWFの活動 > COP15:コペンハーゲン会議終了! などを参照のこと。

コペンハーゲン会議の結果も重要ですが、もっと身近な問題として、今回は
「割り箸問題」について調べてみました。(管理人はエコピープルです。)

以下に調べた事実関係を示します。
1.割り箸が日本の木材消費量に占める割合は 1%以下に過ぎない。
2.材料は 97%が輸入で、うち中国が 99%を占めている。よって、熱帯林の保護との
  関わりは少ない。
3.日本国内での割り箸の消費量は、2005年現在で年間 約260億膳となっている。
  国民一人当たり、平均で年間 約200膳の割り箸を消費していることになる。
 (比較:レジ袋の年間消費量は、約300億枚。)
4.日本で使用されている割り箸の 98%が中国で生産されている。
5.中国では天然林が 割り箸のために伐採されている。これに対し、植林は実際
  ほとんど行われていない。伐採方法も間伐ではなく、森林の全部、または一部を
  一斉に伐採するというもの。
6.中国での天然林の伐採は、持続可能な森林伐採ではない。(植林活動も不十分)
7.現在中国では割り箸は生産過剰状態で、日本への輸出だけでは在庫がさばききれず、
  また、技術があまりまだ高くないこともあって、製造の際に多量の低質の箸ができる。
  これらの作りすぎた箸や低級の箸の多くが中国国内に流通している。
  供給が需要を生み、中国でも割り箸の使用が急速に広がっている。

割り箸の環境負荷を低減させる案について、以下に示します。
1.割り箸の使用量を減らす
   1)マイ箸の利用
   2)コンビニ弁当などに最初から付けないで、レジで聞いて必要な本数を入れる。
  ただし、割り箸を一気に無くしてしまう訳には行かない。
 (実際にはすでに中国では割り箸は一つの産業になっている。)
2.使用済みの割り箸のリサイクル
   1)紙パルプ原料としてリサイクル
   2)分別回収して木炭にして利用
3.伐採される木を減らす
  間伐を推進し有効利用する。また、割り箸に使用される木材を 針葉樹から竹に変える。
 (竹がかびやすいために防カビ剤を使用する場合が多いので要注意。)
4.国産比率を上昇させ、間伐を推進する。間伐をしても利益が出ない構造を変革する。
5.中国での植林を推進する
  日本の大手割り箸輸入メーカーや飲食店チェーンなどが中国と共同で自主的に植林活動を
  始めていますがボランティアの範囲であり、中国での持続可能な森林経営が成立するところ
  まで行っていない。今後中国政府が本腰を入れて植林や森林保護規制を強化する必要がある。

Mottai-Navi 的結論としては、マイ箸を持ち歩き、割り箸はできる限りもらわず、
また使わないことにする。

以下は参考サイト
割り箸からみた環境問題(環境三四郎)
EICネット/割り箸問題


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